子どもたちの未来へつなぐ 一般社団法人 森里海の環境基金 │ 2023年度寄付先 公益社団法人 大阪自然環境保全協会

公益社団法人 大阪自然環境保全協会2023年度の寄付先

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大阪自然環境保全協会は、身近な自然を愛し、これを守り育てたいと願う市民が集まって1976年につくった自然保護団体です。大阪湾の夢洲は、大阪府の生物多様性ホットスポットAランクに選定されています。夢洲が「大阪・関西万博」開催地となったため、自然保護に関する要望書の提出や現地調査など各種活動を続けています。

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【公益社団法人 大阪自然環境保全協会 からの活動レポート】

2024年5月に大阪市立天王寺動物園ミュージアムホールにて開催されたイベント 【みんなで守ろう!海わたる鳥】に皆様からの未来祈金(寄付)を役立てさせていただきました。
大阪自然環境保全協会さんからお礼と活動レポートが届きましたのでご紹介します。

2025年国際博覧会の会場となる大阪の「夢洲(ゆめしま)」は、長い間ごみの埋め立て地として利用されている間に次第に生きものが棲みつき、大阪市内では貴重な生物多様性ホットスポットになっていました。私たち大阪自然環境保全協会は、夢洲の入場許可をとり、2019年より生きもの調査をしています。その結果、絶滅を危惧されるシギ・チドリなどの渡り鳥が多くの種類、多数渡来していることがわかり、大阪湾の生物多様性のポテンシャルの高さに驚きました。 この自然の豊かさを少しでも一般市民のみなさんに伝えたいと思い、調査で撮影した写真で「夢洲の生きものたちの記録」と題する写真展を、2023年6月より公共施設7会場で巡回開催し、延べ217日間で10万人を上回る来館者を数えました。そして8会場目として、今度は私たちだけでなく、同じ大阪湾の野鳥たちを見守っている他の団体と合同で、2024年5月11日から19日の8日間(13日は休園日)、天王寺動物園のホールにて、「みんなで守ろう!海わたる鳥」を開催しました。
この合同イベントでは、昨年度から一緒に調査や行政との面談を持つようになった野鳥の会大阪支部をはじめ、同じ埋立地の自然環境をフィールドに持つNPO共生の森、南港野鳥園や、渡り鳥の調査をしている高槻市立自然博物館、和歌山県立自然博物館、NPO大阪自然史センターのグループと私たち総勢7団体の展示で、教室3つ分の広さの会場に、野鳥の観察記録やフィールド紹介、野鳥写真、仮はく製や羽根の展示、模型を使った立体クイズ、動画上映などをしました。来場者はおよそ3000名で、「こんな小さな鳥が何千キロも海を越えてこの大阪にやってくる」という奇跡をみなさん実感されていたようです。
また、オリジナルの紙芝居上演には毎回多くの子どもたちが真剣に見入ってくれていましたし、「いきものいっぱいのおおさかにしよう」という地図パネルには、たくさんの子どもたちが自由に絵を描き、その展示が増殖し続けるという楽しい空間にもなりました。 日本は東アジア・オーストラリア・フライウェイという重要な渡り鳥ルートの中間地点で、国際的にもシギ・チドリ類が大変減ってきています。 今回の会場は外国人観光客もかなり多かったので、さらにいろいろな形で、大阪湾の生物多様性を守る人たちとのつながりを広げ、「みんなで守ろう!海わたる鳥」を発信し続けていきたいと思っています。
これからも応援よろしくお願いいたします。

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夢洲生きもの調査グループ (文・写真 加賀まゆみ)